まるの日圭さん著の『神氣と人氣』の書評です。この本を読み、ヒーリングエネルギー等の目に見えないエネルギーには大きく分けて2種類あることに気づかされました。神氣と人氣です。神氣は自然や宇宙エネルギーで、周りに満ちているもので、無尽蔵に使えるのが特徴です。人氣は人の念や感情エネルギーで使うと使った分返却しなければならないという特徴があります。
僕のヒーリングは神氣のエネルギーで行われていると確信しました。おそらく神氣のエネルギーによるヒーリングは人に優しく好転反応が少ないと思われます。食べ物でいうと添加物を使っていない自然食品のようなものでしょうか。誰が食べてもアレルギーを起こさない自然食品は、ヒーリング後に好転反応が少ない神氣によるヒーリングに似ています。
神氣によるヒーリングは自分自身のエネルギーを使わずに行われるため、ヒーラーはエネルギーを消費しません。そのため長期的にヒーリングをすることが可能となります。
一方、人氣によるヒーリングはどうでしょうか。こちらはヒーラーによる念やヒーラー自身のエネルギーを使って行われます。逆に思われるかもしれませんが、こちらの人氣を使ったヒーリング(気功)の方が重篤な病気には効果的のようです。ただしヒーリング後は体力の消費が激しく寝込んだり、場合によっては若くして亡くなったりすることもあります。これは人氣には使った分、何かしらの形で返却しなければならないという決まりがあるからだそうです。少し古いですが「グリーン・マイル」という映画の中にこんなシーンがあります。囚人のジョン・コーフィーが看守のジョンの病気を治し、その後で寝込むシーンです。このシーンはまさしく人氣によるヒーリングを表しています。自分のエネルギーを使い、使った分を寝込んで取り戻すということを行なっているのです。
ヒーラーや気功師の中に短命の方がおられるのは人氣に偏りすぎたためと本書に記してある通り、ヒーラーには40代、50代で亡くなる方も多いです。全ての短命の方が人氣を使いすぎたためなのかどうかはわかりませんが、エネルギーの使い方を間違うとかなり危険であることは言えます。
エネルギー療法の指導者の中には、ヒーリング後に偏差(体調不良)が起きるという方がいます。この場合は人氣を使った方法だと思っていいでしょう。もし指導を受けた方法でヒーリングして偏差に悩まされるときは、そのヒーリング法はやめた方がいいです。ヒーリングには神氣による方法もあるので、こちらのやり方で行うようにしましょう。
ヒーラーの中には自己犠牲の精神が美しいと思う方が多いので、人氣によるヒーリングをして他人にエネルギーを分け与えてしまう可能性は高いです。ここからは僕の意見なのですが、これからは自己犠牲をして奉仕するよりも、自分も他人も同時に良くなるような方法にどんどん移っているように感じます。
もちろん、多少の自己犠牲精神は大事だと思います。割り勘で多めに払うとか、疲れているけど電車の席を譲るとか、人が嫌がる仕事を引き受けるとか。僕が言いたいのは命を削るような自己犠牲はやめましょうということです。
現在医療に不信感を抱く人が増えており、代替療法であるヒーリングを受ける方が多くなっています。その中で、ヒーラーと患者さんの双方が健康的に生きていくために、一人一人がエネルギーの知識を持って実践していくことが大切になってくるのではないでしょうか。