今回はタントラでオーガズムになりにくい女性のことをテーマに書いていきます。
タイトルを見て「逆じゃない」と思った方もきっとおられると思いますが、逆ではありません。気配りができる人がオーガズムになりにくいのです。
僕はタントラを始めてから6年になろうとしていますが(6/17でまる6年)、最近までこのことにまるで気がついていませんでした。それはまるで猫が柵をスルスルとすり抜けていくように、僕の意識をすり抜けていって、すぐに見えない路地裏へと消えていってしまっていたのです。
このことに気づいたきっかけは、ものすごい気配りができる女性がタントラを受けにこられたことです。その女性は脱いだ靴を玄関の隅にきれいに並べ、裸足で部屋に上がるのが失礼だからと靴下を履き、セッション中は僕の体勢がきつくないかをしきりに気にし、お支払いの際は現金と一言添えたメッセージの紙を封筒に入れて渡されたのです。それだけでなく、言葉遣いもとても丁寧な方でした。
ここだけを聞くと、さぞ素晴らしい反応をされたのだと思われるでしょうが、実際には子宮はほとんど動かないような状態でした。
僕はそれまで、思いやりや気配りができる方が良いセッションになると思っていたので、なぜこんなしっかりとした女性が、オーガズムどころか子宮すら動かないのだろうと疑問に思っていました。
その後も定期的にセッションを行う中で、気配りができるだけでなく、やたらと些末なことを気にしたり集中できなかったりする方も、やはりオーガズムになりにくいと気づかされました。
そしてある時、これらの原因の根本はすべて「自分の感覚に集中できていない」ことにあると気づかされたのです。
気配りができるというのは、他者に意識が向いていて自分は疎かになっているわけですし、些末なことに意識が向いている状態で、自分の感覚に意識を向けることはできません。以前に思考タイプは反応しにくいとブログに書いたことがありますが、それも思考が優位になっていて感覚が劣位な状態というわけです。
日常生活や常識では、気配りができる方というのは評価が高いですし、感覚や直感ではなくしっかりと考えて行動するようにといわれています。しかし、タントラという世界では、自分の感覚に没頭できなければ決してうまくいくことはないのです。
ですので女性には、男性のことは置いておいて、わがままなくらいに自分の感覚に没頭してほしいと願っています。少なくとも、僕のセッションではそうしてください!
セッション中に何度も僕の体力を気にされるより、ご自身の感覚に集中して、官能状態やオーガズムの姿を見せてもらえるほうが遥かに嬉しいですから。