タントリズムヒーリングに興味がある方は、もちろん子宮オーガズムにも関心があると思います。
子宮オーガズムを理解するためには、3つのセックスについて知っておかれると、より詳しく理解できるようになります。
これは説明しなくてもいいでしょう。自分の子孫を残すために行う、いわば生殖という行為です。夫婦(カップル)にとって子どもができることを目的に行われます。性に淡白なカップルだと、子どもができるとそのまま終わりということも珍しくありません。
2つ目は現代人が行っているセックスです。極端に言えば肉体と肉体のセックス、肉体的刺激と快感を得るセックスです。アダルトビデオが参考になることが多く、ほとんどの場合男性の射精を目的として行われます。
この行為は女性のリズムが無視されて、受け入れ態勢(準備)ができる前に終わってしまうこともあり、女性の中には不感症や性交痛に悩む方もおられます。
この思考型で注意しなくてはいけないのは、興奮を土台としているため、だんだん刺激を強くしないと飽きてしまうということがあります。
卑猥や猥褻な感じ、肉体的刺激を強くしていかないと飽きてしまうのです。
極端になると、ハードなSMなど相手を征服することで快感を得ることになります。
なぜこうなるかというと、思考の性質として相手より優位に立ちたいというところがあるからだと考えられます。
誰でも馬鹿にされるのはいやだと思いますが、裏を返せば優位になると優越感という言葉がある通り、快感に結びつきます。
そうするとマゾの人は征服されているように感じますが、逆にサドの人を興奮させたとか精神的に優位にたつことでの優越感を感じているのだと思います。
結局のところ思考型のセックスでは、飽きるor激しくなっていく、の二択といっていいでしょう。相手とつながるとか思いやるということは、興奮という勢いの元で容易に失われていきます。
ではタントラでは上記の2つとはどう違うのでしょうか。
タントリズムヒーリングでは、肉体はあまり(というかほとんど)意識しません。肉体の相性ということも関係ありません。
タントリズムヒーリングで意識することは、エネルギーです。
女性はリラックスした状態で、深呼吸を繰り返します。次第に吐き出すときに声を出していきます。声を出していき、だんだんと感情を込めます(いわゆる喘ぎ声)。
しばらくすると、色々と考えていた思考が減っていき、徐々に感覚優位になります。
感覚優位になってくると、女性は男性性エネルギーを捉えます(女性が女性にヒーリングする場合は、またちょっと違います)。
男性性エネルギーを捉えると、子宮が動き出して自然と喘ぎ声がもれてきます。
ここまでくると意識は完全に深いとは言えないまでも、普通よりも深い意識です。瞑想状態と言ってもいいでしょう。
タントリズムヒーリングは子宮が反応して終わりとする方もおられますが、僕のセッションではさらに上の状態、いわゆる子宮オーガズムとかマルチオーガズムと呼ばれるものも目指せます。
リアルなオーガズムは肉体的快感の頂点にあるものではなく、ベースチャクラからエネルギーが上昇し、頭部を突き抜け、呼吸が止まり、脳内麻薬を発生させます。
脳内麻薬は人によって感覚が違いますが、『幸せな感じ』という点で共通しています。マリファナや麻酔に似ているという方もいました。
この幸せは人生の中で一番と言われる方もおられますので、相当高いレベルの幸福感なのでしょう。
さてここまでタントラ(タントリズムヒーリング)の説明をしてきましたが、現代のセックスとだいぶ違うのがわかっていただけたと思います。
現代のセックスが肉体的刺激と興奮にあり、タントラは男女のエネルギーの交流にあります。
そして大事なこととしては、刺激の先には子宮オーガズムはないということです。
いくら頑張ってギネス記録級のピストン運動をしても、女性は子宮オーガズムにはなりません。
頑張る=思考なので、感覚でつながるタントラではいらないどころかむしろマイナスになってしまうのです。
お互いがお互いを思いやり、愛を与えて受け取る、反応がなくても決して焦らずに待ってあげる。男女は争う相手ではなく、2つでひとつなのだと知る。
このことがいいセッションを行うベースにあり、相手をコントロールしようと思った瞬間にお互いのつながりは断たれます。
『愛』『思いやり』を土台にしたタントラの世界を、人類のためにこれからの地球のために理解していただけたらと思います。