最近読んだ2冊の本『奇跡の経済教室』と『「10%消費税」が日本経済を破壊する』から、消費税増税をしてはいけない理由となぜ不況が続くのかをまとめてみました。
・消費税には低所得者ほど税負担が多くなる逆進性という特徴があり、経済格差が広がる。
・経済格差が広がると経済成長を阻害する。
・消費税はインフレ時にはインフレを抑える役目があるが、デフレ時にはデフレをさらに加速させる。
・消費税増税をすることで消費が伸びず、逆に税収が減るという逆転現象が起こっている。
・消費税増税をしないと財政破綻するといった意見もあるが、自国通貨建ての国債を発行している限り財政破綻は起こりようがない。なぜなら日本は円の自国通貨発行権があるからである。
・財政赤字が広がると国債を誰も買わなくなることが危惧されているが、国債の金利が低金利ということでそのような心配は今の所一切ない。
・日本が不況なのはデフレ(需要<供給)の状態なのにインフレ(需要>供給)対策をするからである。デフレとインフレではやることが逆である。
・デフレでは、大きな政府、財政支出、減税、労働者保護などを行わなければならない。
・日本が1997年ごろからやってきた政策は、小さな政府、財政削減、消費税増税、民営化、グローバル化などデフレ対策と真逆のことをやってきた。これはインフレで悩んでいたアメリカの政策を真似たためと言われている。
・財政支出をすると財政赤字が拡大するが、デフレの時は需要が増えインフレに向かうので積極的に行ったほうがいい。インフレになると税収が増えるので財政赤字は減っていく。
・財政支出は災害対策などの公共事業をすることが現代の日本においては最優先である。
以上が2冊の本のざっくりとしたまとめです。このようなことは一流と呼ばれている経済学者でも理解していない人がいるようですので、一般の僕らが少しずつでも理解を進めていくことによって経済がよくなってくるのではないかと思っています。