ひょんなことから白人ジャズギタリストであるバーニー・ケッセルを知り、彼の代表的なアルバムの『On Fire』を聴き続け、すっかり最近のお気に入りになってしまいました。何度も聴いていると、「あぁこれは、死ぬまで飽きずに聴けて、ずっと僕のそばにいてくれる曲なんだな」という気がしてしまいます。
自分の考えでは、ジャズというフィールドにおいてギターという楽器の地位というものは低く、あくまでもピアノや管楽器の補助というものでしたが(特にビル・エヴァンスとマイルス・デイビスのせいで)、バーニー・ケッセルの演奏を聴くと、そんな考えはすっかり払拭されてしまいました。
アルバムの曲は全て好きですけど、特に1曲目の『スロー・バーン』が最高で、楽しいノリの良いリズムの上に、バーニーのブルージーでご機嫌なフレーズが乗っかり、聴くものを新緑あふれる春の自然の中へ引き連れてくれるような気分にさせてくれるので、朝や散歩中に聴くといい気分で1日を過ごせますね。