僕らは物事に取り組む際に、やる気になってから取り掛かろうとします。
しかし人間の脳というのはなるべくサボろうとする性質があるため、やる気になってから動こうとするのは極めて効率が悪いのです。やらなければいけないのにどんどんと先延ばしにしてしまうのは、ほとんどの人に共通することではないでしょうか。
ではどうすれば良いのかといいますと、『まず動いてしまう』ということです。
やる気がないのに動くのは無理じゃないと思われるでしょうが、何もいきなり全力でやらなくてもいいので、小さい行動から始めてください。
掃除をするならテーブルを拭く、部屋を整理するなら本を数冊綺麗に並べる、本を読むならまず目次やはじめにだけを読む、文章を書くなら簡単なタイピングの練習をする、などです。
面倒だなと思ってやり始めたことも、やっていくうちに流れが生まれて逆にやめられなくなってくるのを、あなたも経験しているはずです。このことを脳科学的に『作業興奮』といいます。
体を動かすことでやる気のホルモンである『ドーパミン』が分泌されて、活力が湧いてくるというわけです。
どうしてもやることがどんどんと溜まって山積みになってしまうという場合は、この作業興奮というテクニックを使ってみてください。