(スパイト行動とは、自分が損をしてでも相手の足を引っ張る行動のことをいう)
日本人はスパイト行動を取る人が多いという。
ラジオを聴いていてびっくりしたのが、自分の子どもが楽しそうに塾に通っているのを知って辞めさせた母親の話だ。母親は勉強=苦行という考えがあるらしく、自分は苦しんで勉強をしたのに子どもは楽しく学んでいるのが許せないということらしい。
冷静に考えれば、子どもが楽しく自主的に塾に通うことで勉強ができるようになる可能性が高いのに、スパイト行動により足を引っ張ってしまうのは元も子もないだろう(なんのために通わせていたのか)。
なぜ日本人がスパイト行動をとりやすいのかという理由については、高い協調性が求められる社会に原因があるそうだ。
協調性といえば聞こえが良いかもしれないが、裏を返せば個を無視しても全体に合わせるということがある。つまり我慢しているということだ。
自分は我慢をして協調性を発揮しているのに、我慢をせずに(しているように見えない)生きている人を見ると「あいつだけずるい、許さん」となってしまい足を引っ張るという行動に出るのだろう。
生活保護にしても(もちろん不正受給は良くないと思うが)スパイト行動により受給者を叩くのは、結局のところ自分の首を絞めている。
体調を崩したり一時的に仕事を失ったりした人が、すぐにでも受けられるようにした方が良いのは明白であるにも関わらず、盲目的に受給者を叩くのは自分がそうなった時のことを考えていないからだ。
自分が損するにも関わらず他者の足を引っ張りたいという気持ちは、日常生活や仕事でも見られることがあるから十分に注意したい(ちなみに自分の場合は協調性に欠ける分、スパイト行動はほぼないようだ)。